おすすめ中国映画・香港映画             ・・・管理人編
管理人が見て面白かった中国映画・香港映画(制作国問わず)などを勝手に独断と偏見でお勧め。

☆管理人の趣向
「映像(色彩や光の使い方)のきれいなもの」や「その国・その監督しか撮れないだろう」という映画が
好みのようです。

特にアメリカ映画は「好き嫌い」があり、特に「American Governmentがcleverだから、世界危機を阻止しちゃった。アメリカえらいっ!」っていうのえらい苦手。タイトル出さないけど。
あと無理やりな流れで「これで泣け!」って感じで人が死んじゃう話も嫌。(←邦画で「あぁっ、やっちゃったね。。。)ってのあるんだけど。)
でも、タランティーノの映画とかでバンバン人が死んじゃうのはOK。その辺の感覚は人には解りづらいかも。

と言うわけで、かなり偏った「お奨め」ですので、あまり気にせず、たくさん中国・香港映画を見てお気に入りを増やしてくださいね。
標準語・広東語のものなど分けていませんのでご注意を。(1つの映画で普通話と広東語、混ざっていたりするので。)

インファナル・アフェア
2002 香港 102分
監督  劉偉強/アラン・マック
出演 劉徳華、梁朝偉、黄秋生、曾志偉、陳慧琳
警察に潜入するため、警察学校に入隊したマフィアの男と、警察からマフィアに潜入した男。ある麻薬取引で、お互いにスパイがいると気づいた二つの組織は、スパイ探しを始めるが・・・。

■管理人のひとこと
ストーリー展開が見事で、凄く良くできてます。最後まで時間を感じさせずに一気に見れてしまう映画。とりあえず見てください。
こういう映画ほど、内容を説明すると面白くないですね。
「あまり映画見ない。見るのが苦手。」っていう人にも勧めたい作品。
恋する惑星
重慶森林
1994 香港 102分
監督 王家衛
出演 梁朝偉、王菲、金城武、林青霞
■あらすじ
二つの恋愛ストーリーが1つのストーリーにまとまった映画。
警官233号は、サングラスの女とすれ違う。「そのとき、彼女との距離は0.5ミリ-57時間後、僕は彼女に恋をした。」
警官233号は行きつけのファーストフード店で、新入りの女の子フェイとすれ違う。「そのとき、彼女との距離は0.1ミリ-6時間後、彼女は別の男に恋をした」

■管理人のひとこと
この邦題の「恋する惑星」ってすごくぴったりだと思う。今この瞬間にも、どこかで誰かが偶然誰かと出会って、また出会わなくって、恋に落ちたり落ちなかったり、っていう、偶然の必然、というかそういう「感じ」がとっても素敵です。でも、ハッピーな時じゃないと、あまり面白くもないかも。
好きなシーンは、トニーレオンのアパートから真っ青な青空が見えてて、元彼女のスチュワーデスの制服が窓の外で揺れているところに、ジェット機がバーっと飛んでいくシーン。
天使の涙
墜落天使
1994 香港
監督 王家衛
出演 黎明、李嘉欣、金城武、チャーリー・ヤン、莫文蔚
■あらすじ
上記「恋する惑星」の双子的な映画。
足を洗いたい殺し屋と、殺し屋の美人エージェント、ファンクな金髪女、口の利けないモウと、失恋仕立ての女の子メイ。オムニバスのようでありながら、5人がそれぞれ少しずつ関わり、1つの話に集約される。

■管理人のひとこと
カレン・モクの切れぶり、カレンとの駆け引きを楽しむレオン・ライがかっこいい。モウもお茶目でいいけど、当時、広東語が下手だったから、口の利けない役にされちゃったのかなぁ、と少し残念だったり…
お勧めというよりは「カレン・モクとレオン・ライがいいから見て。」って感じかな。
君のいた永遠
心動
1999 香港
監督 張艾嘉
出演 金城武、ジジ・リョン、 莫文蔚
■あらすじ
女子高校生のシューヤウとチャンリーはとても仲良し。だか、シューヤウは、大学受験生のホークァンと付き合い始める。ラブラブな2人だが、まだ若い二人は環境に押しつぶされてしまい、ダメになってしまう。ホークァンは大学受験に失敗し、日本に行くことに。数年後、シューヤウは日本で偶然ホークァンに再会し、二人の恋は再び燃え上がるが、ホークァンは、実はチャンリーとすでに結婚していた。忘れられない恋を描いた青春映画。

■管理人のひとこと
「初恋」、というか「初恋人」って忘れられなくないですか?そういう忘れられない人がいる人は、感情移入すると思う。ただ残念なのは、監督のシルビア・チャンがやたら回想シーンで出まくってて、自己満足っぽい。回想シーンは最初と最後だけでいいんじゃない?
覇王別姫
〜さらばわが愛〜

1993 香港 
監督 陳凱歌
主演 張國榮、張豊毅、鞏俐
■あらすじ
ある娼婦が、私生児として生んだ小豆子。育てられなくなった母親は、ある京劇俳優養成所に息子を押し付けるように預ける。娼婦の子と、皆にいじめられる小豆子だったが、彼をかばってくれたのは、石頭だった。石頭は、彼を弟のようにかわいがる。やがて成長した2人は、「覇王別姫」で共演しトップスターになる。時代はかわり、革命の時には京劇を禁止され、世間から虐げられるようになるが…。

■管理人のひとこと
京劇の世界を通して、近代中国史の激動ぶりを描いた大作。
張國榮の亡き今、彼の人生をこの作品の役柄に重ねて見てしまうのは私だけではないだろう。
變面〜この櫂に手をそえて
1997 101分
監督 呉天民
主演 朱旭・周任瑩・趙志剛

■あらすじ
變面という伝統芸能を持つ變面王は、人売りから養子の男の子を買う。その芸は、家伝不出で、その家の後継ぎの男子にしか伝えてはならないのだ。しかし、その男の子が、実は女の子であることが判明。失望した變面王は、その女の子を捨ててしまうが…

■管理人のひとこと
感動人間ドラマ。
こういう役は、「朱旭」の右に出る人はいないよね。
山の郵便配達
(那山、那人、那狗)
1999 中国 97分
監督 フォ・ジェンチイ
出演 トン・ルゥジュン、リィウ・イェ
■あらすじ
郵便配達の仕事を長年勤め上げた男が、引退してその仕事を息子に引き継ぐことになった。息子は始めしぶしぶついていくが、やがて、郵便配達人を待つ山岳地帯の村人と触れ合ううちに、父に尊敬の念を抱き、郵便配達の仕事にも誇りと責任の念を持つようになる。

■管理人のひとこと
やっぱり人間ドラマ。
2泊3日の出来事を淡々と描いているが、親子の関係や、配達先でお世話になった人々との関係をじっくりと描いている。険しい山岳地帯の風景も圧巻。
初恋のきた道
我的父親母親
2000 89分 アメリカ=中国
監督 張藝謀
出演 章子怡、スン・ホンレイ

■あらすじ
父親の死で村に帰省した息子が、父母の出会い(人生)を回想する。都会から小学校の教師として田舎の村に赴任した父親。その村では教師のために、交代で教師に夕食を振舞うのだが、その教師に一目ぼれをしたディ(母親)は、恥ずかしがって、全く話し掛けることができず、料理を作ることで思い伝えようとする。都会に戻らなければならなくなった父に、ディは料理(弁当)を作って追いかけるが、渡せないまま離れ離れになってしまう…

■管理人のひとこと
日本での公開時に、「感動の一作」という触れ込みだったので、ちょっと期待とはちがったのだけど、「初恋」って感じ。っていう作品。感動というより、「じわじわ良い」感じ。主人公(語り手)を使わないほうが、もっと見やすいかなとも思う。最近、章子怡はセクシー路線だが、この初々しい章子怡も見ておいたほうがいいかも。
菊豆
1990 中国=日本 94分
監督 張藝謀
主演 鞏俐 李保田 李緯 鄭建
■あらすじ
家が貧しいために老いた染物屋に嫁いだ美しい娘、菊豆だが、跡取ができず、それを菊豆のせいにしては暴力をふるう。同じようにこき使われていた、染物やの甥と心を通わし、許されぬ関係になってしまう。とうとう子供ができるが、染物屋の男は、表向きは非常に喜ぶが、甥との関係を黙認し、いっそう菊豆には冷たいままだ。
ようやく染物やが死に、幸せに暮らせるかと思った三人だが…

■管理人のひとこと
とにかく、染物屋のじいさんが死んでからが怖い。
そのへんのサイコチックなところは張藝謀の異色作だといえると思うが、非常に印象に残る作品。極彩色の映像美もすばらしい。
シュウシュウの季節
(XIU XIU 天浴)

1998 アメリカ 99分
監督 ジョアン・チェン
出演 ルールー
    ロプサン
    ガオ・ジェ
■あらすじ
文化大革命末期。下放政策によって、成都から軍の牧場へ送られることになったシウシウ。ある日、彼女はさらに辺境の地での遊牧の仕事を命じられた。遊牧の指導をするラオジンとともにテント生活をすることになる。ラオジンは、変人と一目置かれている初老の男だったが、実はとても心の優しい男であった。任務が完了となった日に軍の迎えがこずないが、やむなく遊牧の場所を変えなければならなくなる。成都に帰りたい一心のシウシウは自ら悲壮な運命を選択していくことになる。

■管理人のひとこと
ます、アメリカ映画である。かなりむごい話なので、おすすめとも言いがたいのだが、一見、理想的な政策に思える「下放政策」の闇に焦点を当てた問題作。こんな悲しい事が実際にあったとも思わないが、可能性としても否定できない。もちろん中国国内での撮影許可は下りず、台湾での撮影となったらしい。ラオジンとのシウシウの純愛物語でもある。
紅いコーリャン
紅高粱

1987 中国 91分
監督 張藝謀
出演 鞏俐 姜文 勝汝駿
■あらすじ
九児は、ハンセン病を患っていた造り酒屋の李に嫁ぐことになる。お輿入りのときに、強盗が九児をさらおうとするが、彼女を守ったのは輿の担ぎ手の余であった。里帰りのとき、彼女は再び強盗に襲われ畑の奥に連れ込まれるが、なんと、先日自分を助けた余であった。余に好感を持つ彼女は余に身をまかせる。九児が嫁ぎ先に戻ると、李が行方不明になっていた。余が李を殺害したのだといううわさが立ったが、九児は未亡人として酒屋を切り盛りする。余との子供も生まれ、幸せに暮らしていたが、やがて村にも日本軍がやってくる…

■管理人のひとこと
ある意味、力ずくで女を手に入れる余は、素敵だと思う。李がいなくなった後の九児の酒屋の仕切りっぷりも堂にいっていてかっこいい。
村に入ってきた日本軍はひどい描かれ方で、日本人だったら見るのが嫌な方も多いと思うが、最後のシーンは本当にかわいそうだ。

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